横浜事件を語り、伝える会
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〈声明〉特定秘密保護法案に対して「治安維持法」の再来は許さない
この声明に対し、事務局に寄せられた意見の一部です。
戦後近代国家に生まれ変わったはずであった1986年に、事件の体験者が再審を申し立ててわかったのは、「横浜事件」を生んだ土壌が戦後も日本には厳然として残っているということだった。戦後40年経って「横浜事件」再審裁判請求に加わったのは60余名の被害者中9名だったが、この再審請求はなんと以降24年にわたって棄却され続けた。予想もしなかった長期の闘いの中、9名の最新請求者本人は次々他界した。
「横浜事件再審」の結審が「無罪」とならなかった理由は、すでに治安維持法は
廃止されているという理由だったが、それをしても2010年に刑事補償法で全額支払うという横浜地裁大島隆明裁判長の結審は、裁判所という権威保持体制の中での最大の苦肉の手当であり、原告にとって紛れのない「勝訴」であった。(国としての謝罪反省は未だになく、原告継承者2名が現在も「国家賠償法」で闘いを続けている)
発展途上国という言葉があるが、日本は経済発展もとげた近代民主主義国家であるというのは果たして本当だろうか?
秘密保全法は国民から民主主義を実質的に奪おうという法律である。霞ヶ関文学を駆使した官僚の体制保持に乗って、政権与党に居続けることしか考えない政治家。ジャーナリズムは常にそれを見抜いて国民に真実を伝えなければならない。知るべきことを知ることが出来る社会を二度と我々は手放してはならない。
                                               文責事務局S・TN

事務局の皆様の尊いお志に感動しております。よくぞ思い立ってくださいました。活動の再開と見事な内容の声明に感謝し心から賛同致しします。と申しますより、皆様がまた活動しなければならないような時代や環境が再び近づいている事に対して戦慄と怒りの念を表明するほうが先かもしれません。横浜事件の経験と教訓を早くもまた思い起こし、今度こそあの治安維持法体制の醜悪・愚劣さを繰り返させないようにみんなで力を合わせていかなければと思っております。
あの東日本大震災と東電原発事故以来28ヶ月、私は福島に住む被害者の一員として、原発廃炉化、被害の完全弁済、除染の徹底等の運動に非力ながら参加するとともに、憲法九条を守る運動で県と市の事務局の一員となって微力を尽くしております。現内閣の高飛車な権威主義・権力主義、冒険的で好戦的軍国主義の暴走を止め、横浜事件の被害者の方々のご苦労と無念とを絶対無にしないように、今こそ力を尽くすべきときだと考えております。

 連絡をありがとうございました。長い間ご苦労様でした、と伝えるきっかけを失い、気になっておりました。
 一昨日、「横浜事件を語り、伝える会」事務局からのお便りと〈声明〉文が届きました。ご主旨に全面的に賛同したします。希代の悪法「治安維持法」の再来を思わせる「特定秘密保護法案」のプロジェクトチームの座長は、「横浜事件」のフレームアップに加担し、特高警察を指揮監督して「治安維持法」による不当弾圧を強行した警視総監町村金吾の次男、町村信孝衆議院議員なのですから、何をか況んや。言うなれば、民主主義を破壊しようとする「確信犯」です。断じて許せません。
 《 市民による合法的な実力行使 ? 憲法違反行為、抑止の為に》
秘密保護法案に反対表明いただきまして、ありがとうございます。日本国憲法を踏みにじった議事進行やら、発言やら、選挙やら決議やら、法案の乗艇やら、公務員の仕事内容やら。TPPが新たな不条理を押し付けてくる前に、法律棄却権を持たない最高裁判所や、勧告権しか持たない最高裁判官に代わり、しかも、各々の命綱を握られたマスコミ報道に頼らず、市民による合意措置として、何かしら締め付けや締め上げを与える反対表明した市民団体が繋がって、合法的にこれを実行する、そのようなアイデアが、何かないものでしょうか。憲法学者と法学者等学者の連盟、そして、行政から独立して司法を守っている弁護士連合会(登録必須なのだそうです)。この方達と連絡を取り合いつつ、各市民団体が、意見表明以上に何か行動を取れる物事。を、考えていけないかと考えております。魅力的なアクションを、期待しています。
 
横浜事件第三次再審請求弁護団『横浜事件と再審裁判』刊行に際し、事務局に寄せられた意見の一部を紹介します。

横浜事件は全く理不尽なねつ造事件でありながら本当に過酷な目に遭った当事者は正当な判決を得られないまま、思いを次世代に託して皆鬼籍に入られました。歴史上の国家犯罪でありながら、戦後も国家や司法からは歴史の事実解明、反省、被害者への謝罪の姿勢は感じられないまま、国家の過誤を正当化する政権によって市民無視、権力温存の政治が強行されています。横浜事件再審を重ね10名余にもなる裁判官の判決を見てきて、この国の司法のお粗末ぶりには随分失望してきましたが、それでも中には官僚的保身出世に終始するばかりではないまともな裁判長に出会ったのは救いでした。結果「再審決定」があり「実質無罪」があり「刑事補償」がありました。その過程で明らかにされた「判決」は公的に歴史に残ることには意義があったと思っています。しかし、不都合な記録は隠匿焼却してしまうというこの国の体質は残念ながら変わるどころかますます悪くなっています。なにより国家側から具体的な規制をされる前に真実を伝えるべきジャーナリズムの方が自主規制して声を上げないという日本独特のマスコミの意識の希薄なこと。そもそも国民が正確な情報を知ることはできないまま恣意的な政府の思いのままにすでに一種の動員は起きているように感じるこの頃です。全くの政治嫌いで門外漢であった私も昨今は、横浜事件を生んだ土壌そのままに現在進行しているこの時代を生きることで「門前の小僧」よろしく新聞や本を読んでは腹を立てていた母と同じ日々を過ごしております。せめて知ろうとすることしかできないのですが。国家賠償請求の請求も勝訴しますことを心よりお祈り申し上げております。



       
       
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